実用性が犠牲になりがちなデザイン住宅を暮らしやすくするコツ

実用性が犠牲になりがちなデザイン住宅を暮らしやすくするコツ

実用性の高いデザイン住宅を実現するためには、相談をする業者側の提案もきちんと受け入れることが重要です。
元々、デザイン住宅は海外の物件を模倣して建設されることが多いので、日本の風土とあっていないケースもあります。
これは、特に災害などがあったときに顕著です。
例えば、日本は地震が非常に多いので安全性に関する建築基準を満たした物件が求められます。
しかし、海外の住宅はレンガ風の住宅であったり耐震性をあまり重視していない住宅も多く、これをそのまま取り入れることが実はできません。
実用性を高めるためには、デザイン住宅の要求を通すことも重要ですがそれ以上にバランスの取れた居住性も存在する物件を実現する必要があります。
専門の設計士やデザイナーが存在する業者では、こういった観点からデザインと居住性のバランスが取れた理想的な提案も行えます。
そのため、顧客が理想とするイメージと業者側が提案する安全性のプランを上手く組み合わせることが、より快適に過ごすコツです。

デザイン住宅はメンテナンス費用がかかるもの!

人生で一番大きな買い物であるマイホームは、理想を追及してこだわりのデザイン住宅を建てたいという方も多いでしょう。
実際に理想のデザイン住宅を建てられたとして、その後のメンテナンス費用が重くのしかかってくることを忘れてはいけません。
一般的な話として、需要に対して供給量が少ないものは価格が高くなります。
たとえばどこかの職人さんが作っているアイテムを住宅に取り入れていて、それが壊れてしまった場合、その修理にかかる部材・人件費も限られてくるので費用は高くなる傾向にあります。
最悪の場合は修理もできずに別のアイテムに取り換えとなり、デザイン性が崩れてしまうということもあり得ます。
また、デザイン性を追求しているアイテムであるが故に、耐久性・頑丈性が低いという点もあります。
購入時の費用をケチってデザイン性のみを追求し、耐久性をないがしろにしてしまうと、その結果後々の費用が掛かってしまうことになります。
デザイン住宅を建てる際には、これらの特性と購入時の費用とメンテナンス費用のバランスを考えて検討することが肝要です。

著者:土田辰也

筆者プロフィール

青森県青森市生まれ。
納得できる家づくりのために、デザイン住宅の工期や費用について執筆しています。